約1年アクセプタ（ストラテラ）を飲んでた＆やめた感想
早けりゃ年明けにアクセプタの個人輸入が規制されるみたいだけど、
私はアクセプタをついこの間まで飲んでいた。
3か月前に買い忘れをきっかけとして辞められた。
1年3か月くらい服用していた。
20㎎朝夕2回飲んでいた。1日計40だ。
結論から言うと、私は飲んでみて本当に良かったと思ってる。
飲み始めた一番の理由は、
うちは夕飯は主人が作ってくれる。
私はパートから帰って夕飯食べさせてもらって
食後洗い物をするわけだけど、
それが何故か全然やり始める気が起きなくて
「洗い物しなきゃいけない でも面倒だし嫌だし立ち上がりたくない…
でも早くやらなきゃお義母さんも怒るし主人にまで文句行くわ うーんうーん…」
みたく面倒事先送りフリーズを毎日起こしてしまい
食事は8時に食べ終わり、早くやらなきゃいけない焦りを持ちつつ
スマホ弄ったり嫌な事先延ばしに逃避し
（そんなヒヤヒヤ状態だから遊びにも集中し切れないすごい無駄な時間）
洗い物の開始が夜中の1時とかになってしまう事を毎日繰り返していた。
その部分への困り感がどんどんどんどん増してきて
悩んでいたからだ。
洗い物してる最中も嫌で嫌で集中力途切れまくってストレスで仕方なかった。
苦痛だった。
なんか年々悪化してる気がした。
家事への着手の腰の重さ、やってる間めんどくさ過ぎと感じる苦痛が。
次の日も朝から仕事に行かなきゃいけないから
洗い物を終えてすぐ寝る。もう夜中だし。
でも布団の中で泣けてきた。
「仕事から帰ってきて、洗い物ごときに数時間掛けて重い腰を上げて
ようやく終えて毎日寝るだけしか出来ずに人生の大部分終わっちゃうなんて嫌だ」って
情けなさと、でもそれを自分ではどうにもできない、
抗おうとしても出来ない詰み感に絶望して涙が出たのだ。
発達障害の薬としてストラテラは個人輸入が出来る事を知っていたので
藁をも掴む気持ちで注文してみたのだ。
もしもこの特性が発達障害由来で、ひょっとして薬が効いたらラッキーじゃんと。
あと苦しい気持ちが強くすぐ欲しかったから。
で、ストラテラは高いからアクセプタにした。
多かったら錠剤なので割って調節も出来るし。
この思い付きが大正解で、よく効いたと自分では思っている。
主人に聞くと「正直俺は見ててわかんない」らしい。
あと主人は薬の個人輸入なんて危険な行為を特に良く思っていない人だ。
まぁ自分の中の感覚では飲む前と今とでは
大きな、大きな変化を感じている。
それは飲むのを辞めた今も持続していると感じる。
しかも私の場合は即日効き目を実感した。
即効性のあるような薬じゃないと言うけどね。
でも気のせいではなかったと思う。
飲んだ最初の頃は視界、世界の見え方が変わったし、
なんだか意識が研ぎ澄まされてギンギンしたから。
（この二つの効果は慣れたからか、割と早い段階で特に感じなくなった）
効いたと感じる事たち
・家事への取り掛かりの腰の重さの改善。やってる間も集中力が以前より続く。
以前は逃れたくて逃れたくて、取り掛かれてもしょっちゅう中断していた。
・それまでの私は、家族以外の人と向かい合って座る時とか
やたら緊張した。職場の休憩室とか。
どこを見たらいいかわからなかった。それと相手に意識されてる気がして。
でも薬を飲み始めたら、通常向かいの人は私を過剰に意識していないし
それが普通。という事が徐々にわかるようになり
過剰に緊張しないように少しずつ変われた。
他人との正常な距離感が急に感じられる頭になったという感覚。
飲んだその日から変化を感じた。
今までの私は、自分とどこまでの近さ（実際の距離）の出来事なら
反応、口を挟んでも気持ち悪くないかとか、
これはスルーして良い、これは聞こえるけど
私は関わらずスルーすべき出来事、の判断が付かないので
なるべく自分からだいぶ離れた所からわずかに聞こえた事とかも拾うように
気を張り続けていて、出来るだけ周りの全ての出来事、些細な事にまで
リアクションしようとしていた。
これまでの私は、傍目からは不自然なコミュ障・変人にしか
見えなかったであろう事が今なら想像が付く。
（この項の意味、読んでる人にちゃんと伝わるだろうか？）
・すっごい焦りやすかった。少しマシになった。
・自分が少ーしだけ長い話をしている最中に
「あれ、こんな事話してるけどそれで要するに何が言いたかったんだっけ…」と
話の要点を忘れる、わからなくなる事が良くあった。それがほぼなくなった。
ワーキングメモリの改善と感じる。
・文章を書くのが早くなった。前はちょっとは書いては全体を読んで直し
書いては全体を読んで直し、その繰り返しで膨大な時間が掛かっていた。
いや、今もそれはやるけど全文の把握とかが前より楽に感じるので効率は上がった。
また思い付いたら足すかもしれないが
上記が主に感じている改善点。
そして不思議な事に、飲むのを辞めて3か月以上経っているが
飲んでいた時に感じていたこれらの改善点はすべて持続している。私の場合は。
全ては単なる体感、感覚でしかないが
薬を飲んでいる間に、今まで未発達だった回路が薬で動き出し
その回路が動き始めたまま学習が1年とちょっと程出来た事により
回路が起動、そして発達して
薬を辞めても飲む前の状態に戻らずに済んでいるんじゃないかと感じている。
それか全部気のせい、気の持ちようプラシーボのどっちか。
とにかく飲むのが間に合って良かった。運が良かった。
この思い付き、購入が遅れていたら薬の規制が始まっていたかもしれない。
薬が欲しくても発達障害の診断は正直気軽には貰いたくないのだ。
医療保険とか生命保険とかが普通の人と同じように行かなくなってしまったりとか
なにかとデメリットも多いため。
なにかに困ってお医者さんに相談したいと思い詰める事もしょっちゅうあるけれど。
いずれ将来的には医者に掛かってみたいと思っているけれど。
そしてうっかりして薬をしばらく切らす期間が出来た事も本当に良かった。
ストラテラ自体に依存性はたしか無いんだっけ？
けど精神的な依存はしていたからだ。
上記の改善を感じたから、手放せなくなっていた。
止めるのが怖かった。
ネット上でも「飲み忘れた日のスペックの落差がすごい 飲み忘れダメ」と
見かけたりしていたから。
実際自分も、夕方ごろ効果が無くなった気がするタイミングから
数時間飲まずにいると、気のせいか本当かわからないが
夕方以降能力の低下を感じた気がしたから。
以前のように家事に動けなくなるのが怖かった。
主人には「ストラテラもいつか規制されたらお前どうするの？」と言われたりしていた。
でも、1年と3か月飲んだ頃、うっかりして数日薬を切らしたが
「あれ？結構動けるじゃないか」と感じた事により
次のアクセプタが届いても飲まないでいてみたのだ。
そしてそれが今でも続いている。
私の感想としては「飲んでみて本当によかった」だ。
動けない、腰が重いのが年々進行してたのをリセットしてくれた。
未起動だった回路の起動・学習を促してくれた。
今ならまだ輸入出来るしアクセプタを試して見るのもいいかもしれません。
(記事投稿時2017年11月のお話ね)
私のように初日から劇的な変化を感じる人もいるかもしれない。
出してもらえるだろうから何とかはなる。
せっかく効いたけどもう輸入出来ない…今後飲めない…ってことはない。
ただし副作用も結構あった。そのうち書くかもしれない。
（改善箇所の緊張の部分で思い出したが、
職場ではそういう周りの音とか出来事なるべく拾うように
意識張り詰め状態だったが、
家では逆に意識を緩めすぎて自分と家族の直接の会話以外頭に入らないよう
自然にシャットアウトして生活していた。
そして結婚してから、同じ部屋でご飯食べてる義母と主人の会話を聞いて無くて
「近くで聞こえる話は一応聞いておいたほうがいいんだぞ」と注意された事があり
家でのそういう姿勢は直すようにしたが、あれは外での緊張状態を
家でも続けたくなかった、みたいな外でしてた無理の反動だったのかなあとか
ちょっと思った。
今は改善しようとしたおかげと薬飲んでてワーキングメモリが増えたのか
自然に家族の会話は聞けている）
この記事書くのつかれた。
